世界は一筆書き
奇跡のコースをやっていて、自分の中で複雑に絡まっていた糸がするするとほどけていくような感覚を覚えることがあります。
それまで問題と見えていたものが、ただ単に一本の糸がよじれて絡まって結び目のように見えていただけだった、ということに気づく瞬間があるのです。
その結び目がそれぞれ独立した存在で私には手に負えない、と感じるとき、私は途方もない無力感を感じます。
だけど、それは私というただの一本の糸でできていて、すべての結び目は繋がっていると見ることができれば、問題の捉え方も変わってきます。
そして、そんなに複雑に絡ませてしまったのは、私自身です。
だけど、どんなに複雑に絡み合っているように見える結び目も、全部同じ糸でできています。
そして、その結び目が解かれていくたびに、私というものの全体がより見えてくるのです。
その一本の糸は生命そのものです。
それは複雑に絡んでいるからと言って、私の意思では絶対に断ち切ることができないものです。
断ち切ったと思って、結び目を見ないふりはできるけど、絶対に断ち切ることはできません。
ホーリースピリットと共にいる。
つまり、自我の頭であれこれいじくりまわさない。
ありのままの世界をありのままに見る。
一筆書きの世界を眺める。
私が苦しんだりイライラしたりさせられる、この世界から救われるためには、ひたすらその習慣を思い出す必要があるようです。